【ファーザー】認知症目線で描かれる家族の物語 感想・あらすじ
こんばんは!
本日は「ファーザー」を紹介していきたいと思います。
アカデミー賞主演男優賞をアンソニー・ホプキンスが受賞したことで話題になっていましたね!
私はハンニバル・レクターのイメージしか思い浮かばなかったのですが今回はガラリと雰囲気が変わりどこにでもいるような普通のおじいちゃんを演じています。
【感想】
この映画は認知症の父親のアンソニーと娘のアンを描いています。
娘の目線から認知症の父親と向き合うと言うストーリーが一般的ですが、この映画は父親目線でストーリーが進んでいくため観客は認知症を追体験できるようになっています。
昨日まで娘だと思っていた人が次の日になると全くの別人になっていたり、アンの夫だという人が家に現れると次のシーンでは居なくなり離婚していたことになっていたりと観ている側はどこまでが本当の話でどこからが違うのかわからない状態です。
私は最初、アンやその周囲の人たちがアンソニーを騙しているように思っていました。
しかし時系列がバラバラで何度も同じシーンが繰り返されでいくことでアンソニーの記憶が曖昧になっていて過去の出来事を思い出せない状態であることに気が付きます。
アンソニー本人にとっては自分の記憶が現実であるのに対し、全く話が噛み合わずどうすることもできないアン、どちらが悪いわけでもないのにすれ違ってしまう2人の姿が認知症について考えさせられます。
いつ自分や周りがなってしまうかもわからない認知症についてを当事者の目線から描くことで認知症患者に対する理解というものが変わったように感じます。
ぜひ興味を持った方は観てみてくださいね!
こちらの作品はNetflixで視聴可能です☆
それでは、おやすみなさい!