2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧
映画『平場の月』ネタバレ感想・考察|再会した初恋は、歳月を越えてどう響いたのか こんにちは。 季節は秋も深まり、少し肌寒さが混じる頃。 そんな空気にぴったりと寄り添うように公開された映画が、『平場の月』です。 堺雅人と井川遥という実力派が演じ…
映画『トリツカレ男』ネタバレ感想・考察|ひとつのことしか愛せない男が辿り着いた答え こんにちは。 年末が近づき、街の空気がどこか落ち着かなくなるこの時期に、 ひっそりと公開されたのが映画『トリツカレ男』です。 派手な宣伝も、大きな事件もありま…
映画『プレデター:バッドランド』ネタバレ感想・考察|狩る側が“狩られる側”になる荒野 こんにちは。 気温が下がり、夜の静けさがやけに重く感じられる季節になってきました。 そんな時期に公開されたのが、シリーズの中でも異色作といえる 『プレデター:…
映画『ネバーランド・ナイトメア』ネタバレ感想・考察|大人になれなかったピーターパンの末路 こんにちは。 1月に入って一気に夜が長くなり、ホラー映画が一番似合う季節になってきました。 今回紹介するのは、童話「ピーターパン」を完全にホラーへ裏返し…
映画『(LOVE SONG)』ネタバレ感想・考察|未完成の歌が導く“再会と再生”の物語 こんにちは。 2025年10月31日より公開された映画『(LOVE SONG)』は、 森崎ウィンと向井康二(Snow Man)という二人の俳優が主演を務める、 優しく切ないラブストーリーです…
映画『旅と日々』ネタバレ感想・考察|何も起きない時間が、人生を変えていく こんにちは。 忙しさに追われていると、「何もしない時間」に不安を覚えることがあります。 今回取り上げる映画『旅と日々』は、そんな現代人の感覚に静かに問いを投げかけてくる…
映画『愚か者の身分』ネタバレ感想・考察|裏社会へ堕ちた若者たちの逃亡と再生 2025年10月24日公開の映画『愚か者の身分』は、現代日本の若者たちを取り巻く“貧困と裏社会”というテーマを、 逃亡サスペンスとして圧倒的な緊張感と人間ドラマへと昇華させた…
映画『EXIT 8(8番出口)』ネタバレ感想・考察|なぜ彼は永遠に迷い続けたのか こんにちは。年末が近づき、街も人もどこか慌ただしくなるこの季節。 そんな「日常の違和感」を極限まで突き詰めた映画が、今回紹介する 『EXIT 8(8番出口)』です。 本作は世…
映画『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』ネタバレ感想・考察|もう一度人生を選べるとしたら? 2025年12月19日より日本で公開された映画、『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』。 主演はコリン・ファレル(デヴィッド役)とマーゴ…
映画『モンテ・クリスト伯』ネタバレ感想・考察|究極の復讐劇が映し出す“正義と救済”の物語 2025年11月7日より日本公開された映画『モンテ・クリスト伯』は、世界的名作として知られるアレクサンドル・デュマの小説『巌窟王』を、フランス映画として圧倒的…
映画『楓(かえで)』ネタバレ感想・考察|名曲が紡ぐ「再生」と「嘘」のラブストーリー 2025年12月19日より全国公開された映画『楓(かえで)』は、 スピッツの名曲「楓」を原案・主題歌に据え、 大切なものを失った男女の再生と真実の愛を描く感動作です。…
映画『PERFECT DAYS』ネタバレ感想・考察|何も起きない毎日が心に残る理由 こんにちは。今年上半期に公開された映画の中でも、観終わったあとにじわじわと余韻が残る作品が、ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』です。派手な展開も、大きな事件もな…
映画『悪魔と夜ふかし』ネタバレ全開レビュー&考察 夜更かししてテレビをつけた先で、 「本来なら放送されるはずのなかった番組」を見てしまった―― そんな感覚を味わわせてくれるのが、映画『悪魔と夜ふかし』です。 本作はホラー映画でありながら、 単なる…
映画『サンクスギビング』ネタバレ全開レビュー&徹底考察 年末が近づくと、映画界ではホラー作品が一段落する印象があります。 しかし、そんな時期にこそ刺さるのが、 祝祭と狂気を結びつけたスラッシャー映画です。 イーライ・ロス監督による『サンクスギ…
映画『トーク・トゥ・ミー』ネタバレ全開レビュー&深掘り考察 夏が近づくと、決まって思い出すのが 「軽い気持ちで触れてしまった恐怖」の記憶です。 『トーク・トゥ・ミー』は、 若者たちの遊び感覚から始まる降霊儀式を通して、 喪失と依存、そして孤独を…
映画『スマイル2』ネタバレ全開レビュー・考察 ホラー映画の続編には、常に難しさがつきまといます。 前作をなぞれば新鮮味がなく、 設定を変えすぎれば別物になってしまう。 そんな中で公開された『スマイル2』は、 前作の恐怖構造を引き継ぎながらも、 よ…
映画『変な家』ネタバレ全開レビュー・考察 最近の邦画ホラーは、幽霊や呪いだけでなく、 「日常に潜む違和感」をテーマにした作品が増えています。 今回取り上げる『変な家』も、 まさにその系譜にある一本です。 何気ない間取り図から始まる恐怖は、 観終…
映画『秘顔(ひがん)』感想・考察|“見せない顔”が暴き出す、罪と欲望の正体 こんにちは。 6月20日公開の映画『秘顔(ひがん)』は、 人が「他人に見せる顔」と「決して見せない顔」のあいだに潜む闇を、 静かでありながら鋭く描き切ったサスペンス作品です…
映画『哀れなるものたち』ネタバレ全開レビュー・考察 年末年始や連休明けなど、少し時間ができたときに観る映画は、 いつもより心に残るものを選びたくなります。 今回取り上げる『哀れなるものたち』は、 そんな軽い気持ちで観ると、 いい意味で価値観を揺…
映画『ナポレオン』ネタバレ全開レビュー・考察 リドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックス主演による映画 『ナポレオン』は、英雄伝でも偉人伝でもありません。 この映画が描くのは、 戦争で名を残した男の、徹底的に不器用で歪んだ人生です。 ここか…
映画『ジ・エンド』ネタバレ全開レビュー・考察 『アクト・オブ・キリング』『ルック・オブ・サイレンス』で知られる ジョシュア・オッペンハイマー監督が、 初めてフィクション映画として世に放った作品が この『ジ・エンド』です。 しかも本作は、終末世界…
ゴジラ-1.0/C感想・レビュー・考察 年末に向けて話題を集めた『ゴジラ-1.0』のモノクロ版、 『ゴジラ-1.0/C』。 単なる映像の色替えではなく、作品全体の印象を大きく変える再構築版として公開されました。 カラー版を観た人ほど「もう一度観る意味がある…
映画『ぶぶ漬けどうどす』感想・考察|“本音を言わない文化”が生む、最も静かな恐怖 こんにちは。 6月6日公開の映画『ぶぶ漬けどうどす』は、 タイトルの軽やかさとは裏腹に、観終わったあとじわじわと心に残る、 非常に鋭い人間ドラマでした。 京都の言葉と…
映画『見える子ちゃん』感想・考察|「見えても無視する」恐怖と優しさの物語 こんにちは。 6月6日公開の映画『見える子ちゃん』は、 ホラーでありながら、どこか切なく、そしてとても人間的な映画でした。 幽霊が“見えてしまう”女子高生が主人公という設定…
The Running Man(2025)感想・レビュー・考察 2025年11月に公開されたエドガー・ライト監督最新作、『The Running Man』。 サバイバル・アクションの定番設定を、彼ならではのテンポとキャラクター描写で再構築した意欲作です。 古典的な追跡劇をベースにし…
アナコンダ―巨大蛇映画は、なぜ時代を超えて作られ続けるのか― 少しずつ年末の空気が濃くなり、 劇場公開作にも「分かりやすく楽しめる娯楽作」が増えてくる時期。 そんな中で公開されたのが、 あの伝説的モンスターパニック映画の名を受け継ぐ 『アナコンダ…
小川のほとりで――何も起きない時間が、いちばん心に残る 『小川のほとりで』は、 事件も大きなドラマも起きない映画だ。 誰かが泣き叫ぶわけでもなく、 人生が劇的に変わる瞬間もない。 それでも、観終わったあとに 妙に胸の奥がざわつく。 この映画が描いて…
映画『爆弾』――静かな会話が、ここまで怖いとは思わなかった 先月公開された映画『爆弾』は、 いわゆる派手な爆発シーンやアクションで観客を驚かせる映画ではない。 むしろその逆だ。 言葉、沈黙、視線、時間。 それだけで、ここまで人の神経を削れるのかと…
映画『新解釈・幕末伝』ネタバレ感想・考察|英雄たちを“人間”として描いた福田流幕末映画 こんにちは。年末公開作の中でも異彩を放っているのが、福田雄一監督による 『新解釈・幕末伝』です。 幕末映画といえば重厚で硬派なイメージが強いですが、本作は笑…
アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ―「正しいナヴィ」だけの物語は、もう終わる 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で描かれたのは、 「守るための戦い」だった。 しかし次作『ファイヤー・アンド・アッシュ』が描こうとしているのは、 もっと厄介…